前歯が出て、歯がガタガタを治したい
40代半ばの女性のインビザラインの症例です。
インビザラインとはマウスピ-ス矯正の一種で歯に突起を付けたり、歯の間を磨いて隙間をつくることで従来のマウスピ-ス矯正よりもワイヤ-矯正に近い動かし方ができるものです。
左が矯正前、右が矯正後です。
患者さんの状態
前歯が出て、歯の並びがガタガタして口が閉じにくいこと、しゃべりにくく、食べにくい事、もちろん見た目も気にされてインビザラインで矯正を始めました。
治療方法と治療結果
上下とも奥歯が内側に倒れているために歯の並ぶ列が狭く、いわゆる狭窄歯列になっているので
前歯が並ぶスぺ-スがなく上は前歯が前に、下は重なり合って、いわゆる叢生(そうせい)になっています。
また奥歯が内側に倒れているので上下の顎が近づきかみ合わせが低くなっています。
奥歯をおこしてかみ合わせを戻しつつ、前歯が並ぶスぺ-スをつくりました。
前歯の並ぶスぺ-スができるので上の前歯は中に、下の前歯はガタガタを取り綺麗に並べました。
何十枚もマウスピ-スを1,2週間ごとに変えながら一日20時間以上はめてもらいながら矯正を進めました。
1カ月か1カ月半ごとに順調かチェックさせていただきました。
治療期間と費用
治療期間は約2年、費用は88万円(税込み)でした。
治療のリスク
マウスピ-ス矯正の最大のリスクは、装着時間が短いために歯が動かないことです。
そのため一日20時間以上(推奨は22時間以上)マウスピ-スをつけられるか考えて始めてください。
とはいえ従来のマウスピ-スは歯ぐきまでおおってましたが、インビザラインは歯の根元までで歯ぐきまで覆わないので違和感はかなり少ないです。
また、マウスピ-ス矯正は歯を覆うので虫歯のリスクも高まりますから、マウスピ-スのはめ外しの時には必ず歯を磨いてください。
治療結果
以上のように歯並びは治り見た目や食べやすさ、発音のしやすさが改善されましたが
あくまでも、インビザラインに関しては患者さんの努力の結果だと考えます。
私たちスタッフはその補助にすぎません。
良くなられて良かったです。
後は後戻りしないように保定(歯の位置を保つための、動かさないためのマウスピ-ス)をしっかりされることを祈ります。