ワイヤー矯正とは?治療前に確認しておくべきメリットとデメリット!
こんにちは。広島県広島市中区胡町、広島電鉄「胡町駅」より徒歩1分にある歯医者「南青山デンタルクリニック広島医院」です。

矯正治療を検討していると、ワイヤー矯正かマウスピース矯正にするかで悩むことが多いのではないでしょうか。ワイヤー矯正について「目立つから嫌だ」「痛いから嫌だ」と、マイナスなイメージを持っている方も少なくありません。
しかし、ワイヤー矯正には、マウスピース矯正にはないメリットも多くあります。
この記事では、ワイヤー矯正の概要や種類、マウスピース矯正との違い、メリットとデメリットについて詳しく紹介します。
ワイヤー矯正とは

ワイヤー矯正は、ブラケットを歯に直接装着し、ワイヤーを通して歯を移動させる矯正方法です。取り外しができない固定式の矯正装置で、効果が出やすいことが特徴です。
軽度の症例の治療はもちろん、歯を大きく動かしたり強い力をかけたりすることが必要な難しい症例にも対応できます。
ワイヤー矯正で歯が動く仕組み
ワイヤー矯正では、ブラケットとワイヤーを使用します。ブラケットある溝にワイヤーを通して固定し、歯に継続的に力をかけて歯を移動させます。
ブラケットに固定されたワイヤーは元の形に戻ろうとしますが、その際に固定された歯に圧力がかかるため歯が移動します。ワイヤーにはいくつか種類があり、歯並びの状態や動かしたい方向などによって選択します。
調整頻度や治療期間の目安
ワイヤー矯正の通院頻度は、1〜2か月に一度です。また、歯並びの症状によっても少しずつ異なります。ワイヤーを調整して歯にかける矯正力を調整しなければならないので、定期的に通院する必要があります。
治療期間は、部分矯正の場合2か月〜1年半、全体矯正だと1〜3年ほどが目安です。
マウスピース矯正との違いは何?

マウスピース矯正は、透明なマウスピースを使用して歯を動かす矯正方法です。使用するマウスピースは実際の歯並びとは少し異なる形状で作られており、装着するとズレによって歯に圧力がかかります。
ここでは、ワイヤー矯正とマウスピース矯正の違いについて解説します。
取り外しできない
マウスピース矯正の装置は自分で取り外せますが、ワイヤー矯正では取り外しができない固定式の矯正装置を使用します。そのため、食事や口腔ケアの際などにも外すことはできません。
一方で、マウスピース矯正では取り外し式の矯正装置を使用します。1日20時間以上マウスピースを装着して、歯を移動させていきます。
治療中の見た目
ワイヤー矯正では、一般的に歯面の目立つ位置にブラケット装置とワイヤーが固定されます。目立ちにくい矯正方法もありますが、審美性に優れているとは言えません。
マウスピース矯正では、透明のプラスチック製のマウスピースを使用します。そのため、ワイヤー矯正に比べると目立ちにくく、矯正治療をしていると気づかれないことも少なくありません。
ワイヤー矯正の種類

ワイヤー矯正にはいくつかの種類があり、中には目立ちにくい矯正方法もあります。この項目では、ワイヤー矯正の種類をご紹介します。
表側矯正
表側矯正は、装置を歯の表側(唇側)に付着する方法です。最も一般的な矯正方法なので、ワイヤー矯正と聞くと、表側矯正をイメージする方が多いでしょう。
表側矯正の最大のメリットは、ほとんどの症例に対応できることです。マウスピース矯正や他のワイヤー矯正では対応が難しい症例でも、表側矯正なら可能であることも少なくありません。また、効率的に歯を動かせるため治療期間が短く、治療費も安い傾向にあります。
しかし、ワイヤー矯正の中で最も目立つ治療方法なので、審美性を気にする方も少なくありません。
裏側矯正
裏側矯正は、装置を歯の裏側(舌側)に装着する矯正方法です。審美性を特に重視している方に人気の矯正方法です。
しかし、裏側矯正は表側矯正に比べて難しく、歯科医師の経験とスキルが求められます。裏側矯正に対応していない歯科医院もあるでしょう。表側矯正のように効率的に歯を動かすのが難しいため、治療期間が長くなることもあります。
高度な技術が必要なこと、治療期間が長くなりやすいことから、治療費用も高くなる傾向があります。矯正装置が内側にあるため、舌の動きが制限されて発音しづらいと感じる方も少なくありません。
ハーフリンガル矯正
ハーフリンガル矯正は、上顎は裏側矯正、下顎は表側矯正を行う方法です。上下ともに裏側矯正をするのに比べて安い費用で治療が可能です。さらに、表側矯正に比べると目立ちにくくできます。
審美性を保ちながら費用を抑えたいと考える方に人気の矯正方法です。
ワイヤー矯正のメリット

この項目では、ワイヤー矯正のメリットについて詳しく解説します。
多くの症例に対応可能
ワイヤー矯正は、多くの症例に対応しています。特に、表側矯正はほとんどの症例に対応可能で、マウスピース矯正や裏側矯正では難しいと診断された症例でも治療可能であるケースが少なくありません。
計画通りに治療が進みやすい
ワイヤー矯正では固定式の装置を使用するので、計画通りに治療が進みやすいです。マウスピース矯正では装置の取り外しができるため、装着時間や交換時期をご自身で管理しなければなりません。
治療の進め方が不適切だと、計画通りには歯が移動しないでしょう。ワイヤー矯正では装置を管理する必要がないので、治療をスムーズに進めやすいです。
自己管理が苦手な方でも受けやすい
ワイヤー矯正は、自己管理が苦手な方でも受けられる矯正治療です。お伝えしたとおり、マウスピース矯正では矯正装置の管理を患者様が行わなければなりません。
自己管理が苦手でマウスピースの装着を忘れたり、マウスピースを破損・紛失したりすると、治療期間が大幅に伸びる可能性があります。ワイヤー矯正の装置は固定式なので、紛失などの心配はありません。
ワイヤー矯正のデメリット

ワイヤー矯正には、メリットだけでなくデメリットもあります。治療を始める前にデメリットについても正しく理解しておくことが大切です。
この項目では、ワイヤー矯正のデメリットについて詳しく見ていきましょう。
見た目が悪い
表側矯正をする場合、歯の表面に矯正装置を装着するため矯正器具を装着していることが目立ちます。特に、金属製のブラケットやワイヤーを使用している場合、口を開けたときに金属の矯正器具が目立つでしょう。
近年では、ブラケットやワイヤーの色を透明や白にするなど、できるだけ目立たないようものを選べる医院もあります。治療中の見た目が気になる方は、相談してみてはいかがでしょうか。
痛みが出やすい
ワイヤー矯正では、マウスピース矯正と比べて強い力がかかりやすいです。特に、ワイヤーの調整後に痛みが出やすいでしょう。2〜3日をピークに、1週間から10日ほどで徐々に痛みは落ち着くことが多いです。
調整日から数日間は、ポタージュやゼリー、おかゆ、うどんなど柔らかい食事を選び、様子を見ながら徐々に固形物にするなど工夫しましょう。
口腔ケアが難しくなる
お伝えしてきた通り、ワイヤー矯正の装置は取り外しができません。口腔ケアの際も装置を外せないので、通常の口腔ケアに比べると汚れを落とすのが難しくなります。また、食事のときは、キノコや野菜、肉などが装置に引っかかりやすくなります。
特に、ブラケット周辺やワイヤーに食べかすやプラークが装着しやすいため、念入りな口腔ケアが必要です。歯ブラシだけでは十分に磨けないため、タフトブラシやデンタルフロスなどのツールを使いこなす必要もあります。
口腔ケアが不十分だと、虫歯や歯周病へ発展するリスクが高くなります。矯正中に虫歯や歯周病になった場合、それらの治療を優先するのが一般的です。矯正治療を中断するケースも多いため、ケアの方法をマスターすることは矯正を成功させるためにも欠かせません。
まとめ

マイナスなイメージを持たれることが多いワイヤー矯正ですが、効率的に治療ができることや、難しい症例にも対応していることなどのメリットもあります。また、裏側矯正などもあるため、目立たないように工夫しながら矯正治療を続けることも可能です。
メリットとデメリットをよく考え、歯科医師とも話し合い納得した上で治療を始めましょう。
ワイヤー矯正を検討されている方は、広島県広島市中区胡町、広島電鉄「胡町駅」より徒歩1分にある歯医者「南青山デンタルクリニック広島医院」にお気軽にご相談ください。
当院は、患者さまに「少しでも笑顔になってお帰りいただく」ことを意識して、病気の再発・発症の予防に努めています。マウスピース矯正やホワイトニングなど、自由診療の治療を中心に、保険診療にも対応しています。
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