インビザラインの期間はどれくらい?長引いてしまうケースや短くする方法
こんにちは。広島県広島市中区胡町、広島電鉄「胡町駅」より徒歩1分にある歯医者「南青山デンタルクリニック広島医院」です。

インビザラインの治療にはどのくらいの期間がかかるのか気になっている方も多いのではないでしょうか。何らかのイベントまでに矯正を終わらせたいと考えている方もいるかもしれません。
本記事では、インビザラインの治療期間や期間の内訳、長引くケース、予定通りに進めるポイントなどについて詳しく解説します。
インビザラインの期間

インビザラインの治療にかかる期間は、全体矯正の場合には2年~3年程度が一般的です。短い場合でも1年半程度はかかります。部分矯正であれば半年程度で終了することもありますが、長ければ1年程度かかる可能性もあるでしょう。
実際には、患者さまの歯並びや口腔内の状態によって異なりますので、まずは詳しい検査とカウンセリングを受けるとよいでしょう。
インビザラインの期間の内訳

インビザライン治療を受けるにあたって、まずはカウンセリングや精密検査を受ける必要があります。カウンセリングは60分程度、精密検査は30分程度で終了します。
その後、歯型をとってシミュレーションを行い、アメリカにあるアライン・テクノロジー社へマウスピースの製作を依頼します。歯型の採取からマウスピースが手元に届くまでには、約1か月~1か月半かかることが一般的です。
マウスピースが歯科医院に届いたら、使用方法や注意点の説明を受けるために受診します。所要時間は30分程度です。その後は、1~2週間に1回のペースで患者さま自身がマウスピースを交換しながら治療を進めていきます。定期的な通院の頻度は、1~3か月に1回程度です。
インビザラインの期間が長引いてしまうケース

インビザラインの治療期間が長引く原因は、以下のとおりです。
抜歯が必要な場合
抜歯を行うケースでは、歯を大きく動かす必要があるため治療期間が長くなる傾向にあります。また、インビザラインだけでは対応するのが難しいケースでは、ワイヤー矯正と併用することもあります。
重度の叢生の場合
叢生(そうせい)とは、歯と歯が重なり合っていたり歯が大きく飛び出たりした状態のことを指します。凸凹した歯並びの場合、複雑に歯を動かす必要があるため治療に時間がかかります。場合によっては、抜歯が必要になることも考えられるでしょう。
歯槽骨が硬い場合
歯槽骨とは歯を支えている骨のことですが、硬さや骨密度には個人差があります。歯槽骨が硬い場合には、歯が動かしにくくなるため治療完了までに時間がかかることがあります。
他の矯正を併用する場合
インビザラインのみで治療するのが難しい重度の症例では、ワイヤー矯正などほかの治療を併用することがあります。他の矯正の併用が必要な場合にも、治療が長期化する傾向にあります。
装着時間が不足している場合
インビザライン矯正では、装着時間が治療の進行具合を左右します。マウスピースを1日に20時間~22時間以上装着することを前提に治療計画が立てられているため、装着時間が不足すれば治療計画にズレが生じます。
1日でもつけ忘れがあれば、想定通りに歯を動かすことが難しくなり、治療期間が長引くでしょう。
治療中に虫歯や歯周病になった場合
インビザライン矯正中に虫歯や歯周病を発症した場合には、矯正治療を中断して虫歯や歯周病の治療を優先することが一般的です。
また、それらの治療によって歯の形が変わってマウスピースが合わなくなることも考えられます。その場合、マウスピースの作り直しが必要となるため、さらに治療期間が長引くことになります。
マウスピースを破損・紛失した場合
マウスピースを破損・紛失した場合には、作り直しが必要になるケースがあります。マウスピースを自由に取り外しできることがインビザライン矯正のメリットですが、デメリットにもなり得るのです。
具体的には、食事の際に取り外して紛失したり、バッグの中に入れて破損したりすることも考えられるでしょう。破損や紛失によりマウスピースが装着できなくなれば、その分治療期間の長期化につながります。
マウスピースを取り外した際は、必ず専用のケースに入れて保管することが大切です。
インビザラインの治療を予定通り進めるポイント

ここでは、インビザラインによる治療を予定通りに進めるためのポイントについて解説します。
指示された装着期間を守る
インビザラインを計画通りに進めるためには、歯科医師に指示された装着時間を守ることが大切です。マウスピースは1日20時間~22時間以上装着する必要があるので、食事や歯磨き、マウスピースの洗浄以外の時間は基本的に装着し続けなければなりません。
装着時間が不足したり、装着自体を怠ったりすれば、治療計画にズレが生じて治療期間が延びることが考えられます。医師の指示通りに毎日装着することを心がけましょう。
交換時期を守る
インビザライン矯正では、1~2週間に1回のペースでマウスピースを交換して治療を進めます。交換するのを忘れて同じマウスピースを長く装着し続ければ、当然治療にかかる期間が長引くことになります。
歯科医師に指示されたタイミングでマウスピースを交換することが大切です。
マウスピースを清潔に保つ
マウスピースを洗わずに使い続けると、虫歯や歯周病のリスクが高まります。矯正治療中に虫歯や歯周病になれば、治療を優先するために矯正治療を中断する必要があります。そのため、マウスピースの洗浄も怠らないでください。
なお、マウスピースは熱湯に浸けると変形する恐れがあるため避けるようにしてください。汚れやにおいが気になる場合は、専用の洗浄剤を使用するとよいでしょう。
口腔ケアを丁寧に行う
インビザラインによる治療を予定通りに進めるためには、丁寧な口腔ケアを行うことも重要です。汚れが残った状態でマウスピースを装着すると、虫歯や歯周病のリスクが高くなります。
また、マウスピースの装着中は唾液による自浄作用が働きにくくなるため、普段よりも虫歯や歯周病にかかりやすくなります。歯間ブラシやデンタルフロス、タフトブラシなども活用しながら、細かい部分まで丁寧にケアすることが大切です。
定期的に歯科医院を受診する
インビザラインの治療期間を長引かせないためにも、定期的に歯科医院を受診するようにしましょう。定期的にチェックを受けていれば、万が一治療計画にズレが生じたり虫歯や歯周病が発症したりした際にも早期に対処することが可能です。
痛みや違和感などのトラブルがない場合でも、医師の指示通りに定期的に受診することが大切です。
インビザライン治療後の保定期間について

インビザライン矯正に限らず、矯正治療後には後戻りを防ぐための保定期間が設けられています。保定期間中は、リテーナーと呼ばれる保定装置を装着します。
治療後半年程度は、1日20〜22時間ほどリテーナーを装着する必要があります。半年保定を続けたあとは、夜間のみの保定に移ります。この期間は2〜3年ほど必要です。
また、夜間の保定を2〜3年続けた後も、定期的に保定装置を装着できるか確認していただくようお願いしています。問題なく装着できる場合は特別な対応は必要ありませんが、装着時に痛みや違和感を覚えるようであれば、歯科医院に連絡してください。
症例によっては全ての治療が終了するまでに長期間を要するため、目標とするイベントごとなどがある方は、早めに歯科医院に相談することが望ましいでしょう。
ほかの矯正との治療期間の違い

インビザライン矯正のほかにワイヤー矯正があります。ワイヤー矯正は、歯にブラケットを装着し、ワイヤーを通して歯を動かす伝統的な治療法です。軽度から重度の不正咬合まで幅広く対応可能です。
治療期間の目安は、どちらの治療法でも大きく変わりません。一般的には、ワイヤー矯正での部分矯正には3か月〜1年程度、全体矯正の場合では1〜3年程度かかるとされています。
実際には患者さまの歯並びの状態や口腔内の状態などによっても異なりますので、詳しい治療期間が知りたい方はカウンセリングを受けてみましょう。治療方法を選ぶ際には、ライフスタイルやご自身の歯並びの状態なども考慮することが重要です。
まとめ

インビザラインにかかる期間は、全体矯正の場合は2年~3年程度、部分矯正の場合は半年〜1年程が目安です。治療期間を延ばさないためには、装着時間を守ることや適切なケアを行うことが大切です。
治療期間中は医師の指示通りにマウスピースを装着し、スムーズに治療が進むように心がけましょう。
インビザライン矯正を検討されている方は、広島県広島市中区胡町、広島電鉄「胡町駅」より徒歩1分にある歯医者「南青山デンタルクリニック広島医院」にお気軽にご相談ください。
当院は、患者さまに「少しでも笑顔になってお帰りいただく」ことを意識して、病気の再発・発症の予防に努めています。マウスピース矯正やホワイトニングなど、自由診療の治療を中心に、保険診療にも対応しています。
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