50代でもインビザラインできますか?
インビザラインについて
インビザラインとは、いろいろあるマウスピ-ス矯正装置の中の1つの名称です。
従来のマウスピ-スは歯茎まで覆いますが、歯の根元までしか覆わず、違和感が少ない装置です。
またアタッチメントと呼ばれる樹脂の突起を接着剤で歯の表面につけることで歯のグリップ力を増し
ワイヤ-矯正に匹敵する矯正が可能になりました。
少しずつ変化したマウスピースを数十枚作り、1〜2週間おきに交換して
少しずつコマ送りで治して最終的に綺麗に並べます。
最後までいってまだ修正が必要なら資料を取り直して、より綺麗にしていきます。
これまで、患者さんの気持ちを考えて、あまり症例写真出さなかったのですが、
症例がなく話だけしても、説得力ないですし、何人も写真大丈夫ですよ!と言われたので
ありがたく使わせていただきます。
下の写真は歯型からインビザラインのマウスピース(アライナー)をはずした写真です。
インビザラインの50代女性の症例
この方は50代の女性で飲食調理関係の方です。
食べにくいことや発音もやや難しいことから
相談に来られインビザラインを始められました。
令和2年からインビザラインをスタートされましたが、
調理関係で装着時間が取れなかったのと、コロナ等もあり1年以上中断されていました。
令和3年11月に新しくマウスピースを作り直して再開されました。令和5年6月に終了して
保定に入りました。
下の写真は矯正前の写真です。
矯正期間と治療費
矯正期間は1年7ヶ月です。費用は110万円(税込)です。
ディスキング(後述)、アタッチメント装着費、監視料、保定3つまで
含みます。
今回の条件では製作完了が5年以内なら長引いても追加費用はいただいてません。
リスク
ディスキングという歯と歯の間をわずかに磨く処置やアタッチメントがあり、
調理関係なので虫歯の心配がありましたが、
しっかり磨かれて装着されていたので、心配は稀有に終わり良かったです。
装着時間も前回のこともあり心配しましたが、なんとか時間をやりくりして、
しっかり装着されました。
時間が短い時は日数を増やされて、密着してから次へ変えるように慎重に装着され続けました。
お疲れ様でした。
これからも 保定(動かさないためのマウスピース)を頑張ってください。
骨がある程度固まる半年後までは、今まで通り日中もはめてください。
半年後からは夜だけに移行して、少なくとも2、3年は夜だけはめて下さい。
その後も、後戻りしないように少なくとも時々ははめることをお勧めします。
歯のないところは、入れ歯で補う予定です。
下の写真が矯正後の状態です。
50代でも矯正は可能です。
この方に限らず50代でも矯正されている方はいらっしゃいます。
あきらめずにご相談ください。