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歯周病と歯石とクリーニングと歯科衛生士
こんにちは!
院長の山田です。
最近、こんなやり取りがあり、他の患者さんも疑問に思われているかもしれないので
この記事を書きます。
歯石取りをしていた患者さんなんですが、
前回から数日しか経っておらず、また歯石取りをしたので
この数日に歯石が付いた⁉️と困惑されていました。
まず、歯石には大きく2種類あります。
歯肉縁上歯石と歯肉縁下歯石です。
簡単に言うと歯の付け根の歯ぐきラインより
上か下かの違いです。
下の写真の模型の黄色い歯石が歯肉縁上歯石です。
下の写真の歯の模型の黒い部分が歯肉縁下歯石です。
縁上歯石は硬いですが、比較的やわらかめで、取れやすいです。
縁下歯石は歯ぐきの中で圧縮されていて硬くて取れにくいです。
患者さんの磨き方や口腔内環境、免疫力の違いによっては
個人個人でも異なります。
歯ぐきに腫れがあり出血しやすい状態で、いきなり深い縁下歯石を取ろうとすると
かなり出血しますし、痛みます。
状況によっては縁上歯石だけ取って、歯ぐきの炎症がおさまってから
残りの歯石を取る場合もあります。
今回は、そういう状態でしたので、同じところをクリーニングしていたのかと思います。
もちろん、状態によっては深い部分をすぐに取らないといけない場合もあろうかと思います。
人間は生体なのでお口の状態は千差萬別です。
歯科衛生士は、その状態を診て歯石を取るタイミングでクリーニングをさせていただいています。