なぜ顎関節症とインビザラインの相性が良いのか?
なぜ顎関節症とインビザラインの相性が良いのか?
顎関節症の矯正にはワイヤー矯正よりもインビザラインの方が有利です。
なぜならインビザラインでは食事、歯磨き以外はずっとマウスピースをはめておくからです。
では、なぜマウスピースをずっとつけるのが良いのか?
そもそも顎関節症の治療はどういうものか理解してもらえば
理由は明らかになります。
顎関節症の治療は大きく分けると二つあります。
お口周りの運動療法とスプリントです。
スプリントとは寝ている時につけるマウスピースのことをこう呼びます。
じゃあなぜスプリントを入れると楽になるのか?
顎関節症は食いしばりや歯ぎしりなどから下顎の関節突起
下の写真の下顎から顎関節に向けて伸びた棒状のところが
上顎のくぼみに押し付けられ、その間にある関節円板というクッションを潰したり、
ズレが起きることによって起こります。
マウスピースを入れると下顎と上顎が離れますから
関節円板の負担は少なくなります。
スプリントはやや分厚く目立つので、日中はつけられません。
顎関節症の方にお伺いすると、日中も食いしばっている方がほとんどです。
ということで、お分かりかと思いますが、
インビザラインではスプリントをほぼずっとつけており
顎関節の負担を大幅に減らせるのです。
当然、インビザラインの治療中でさえ、ワイヤー矯正の方に比べて楽になりますよね?
そういう理由で顎関節症の方にはインビザラインがかなり有効なんです。
もちろん歯並びが治って倒れていた歯を起こせば上下の顎の距離も離れて
マウスピースをはずしても楽になります。